「ラジコンのバッテリーって、結局どれを買えばいい?」
私もRCカーを始めたとき、ここでかなり悩みました。
7.2Vと7.4Vの違い。
LiPo、LiFe、ニッカド、ニッスイ。
さらに容量やCレート、コネクターまであります。
しかも、バッテリーは適当に選ぶと「車体に載らない」「ESCに対応していない」「コネクターが合わない」といった失敗につながります。
私は知識0から調べ、最終的にSUNPADOWの2S LiPoを購入。気に入ったため、その後2本追加して合計3本使ってきました。
この記事では、その実体験も含めて「初心者は何を確認してバッテリーを選べばいいのか」を整理します。
結論|初心者は「何を重視するか」で選ぶ
最初に結論です。
バッテリーは、全員に同じものがおすすめとは限りません。
| 重視したいこと | 選択肢 |
|---|---|
| まず簡単にRCカーを走らせたい | ニッカド・ニッケル水素系 |
| 容量・重量・放電性能を重視したい | LiPo |
| LiPoとは異なる特性のリチウム系を選びたい | LiFe |
私は容量と使い勝手を重視してLiPoを選びました。
一方、完全な初心者で「まず走らせるところから始めたい」なら、バッテリーと専用充電器がセットになった商品も分かりやすい選択肢です。
タミヤでは現在も「7.2Vレーシングパック1600SPと充電器セット」が販売されています。
タミヤ公式|7.2Vレーシングパック1600SPと充電器セットを見る
一方、LiPoを使ってみたい人には、G-FORCEのBULLETシリーズのようなストレートパック型もあります。
G-FORCE公式ではBULLET 7.4V 3000mAh/4100mAhをラインアップしており、タミヤタイプコネクターを採用しています。
G-FORCE公式|BULLET LiPo Batteryを見る
ここから、それぞれの違いを詳しく見ていきます。
電動RCカー用バッテリーの役割
バッテリーは、RCカーを動かすための電源です。
バッテリーから供給された電力でESCやモーターなどを動かします。
そのため、
・電圧
・容量
・放電性能
・重量
・サイズ
などによって、使い勝手や車体との組み合わせが変わります。
単純に「容量が大きいもの」「Cレートが高いもの」を買えばいいわけではありません。
最初に確認すべきなのは、使用するESCや車体がそのバッテリーに対応しているかどうかです。
RCカー用バッテリーには主に4種類ある
RCカーで目にする代表的なバッテリーは次の4種類です。
| 種類 | よく使われる呼び方 | 公称電圧の目安 |
|---|---|---|
| Ni-Cd | ニッカド・ニカド | 1セル約1.2V |
| Ni-MH | ニッケル水素・ニッスイ | 1セル約1.2V |
| LiPo | リポ | 1セル約3.7V |
| LiFe | リフェ | 1セル約3.3V |
それぞれ特性が違います。
重要なのは、バッテリーだけを見て決めるのではなく、
「自分の車体・ESC・充電器で使えるか」
までセットで確認することです。
7.2Vと7.4Vは何が違う?
通販サイトを見ていると、
「7.2V」
「7.4V」
という数字が出てきます。
代表的な例では、
ニッケル系6セル
1.2V × 6 = 7.2V
LiPo 2セル
3.7V × 2 = 7.4V
となります。
つまり、7.2Vと7.4Vの数字だけを比べるのではなく、バッテリーの種類そのものを見る必要があります。
特にLiPoでは「2S」という表記もよく使われます。
2Sなら2セル直列という意味で、公称電圧は7.4Vです。
容量「mAh」は走行時間に関係する
次に確認したいのが容量です。
3000mAh、4100mAh、6100mAhなどと書かれている数字ですね。
基本的には、容量が大きいほど長時間使える方向になります。
ただし、大容量になるほど、
・重量
・サイズ
・価格
も増える場合があります。
そのため、「とにかく最大容量を買えば正解」ではありません。
車体に載る寸法なのか。
重量増が自分の使い方に合っているのか。
ここまで確認します。
例えばG-FORCE BULLETでは、3000mAhと4100mAhの本体サイズはどちらも134×45×23.5mmですが、重量は3000mAhが190g、4100mAhが220gです。
公式仕様|G-FORCE BULLET LiPo Battery
軽さも意識するなら3000mAh
容量だけでなく重量や価格も抑えたい場合は、3000mAhクラスから選ぶ方法があります。
走行時間を長くしたいなら大容量
長時間走らせたいなら、より大容量のバッテリーが候補になります。
私自身はSUNPADOW S-ERC 6100mAhを選びました。
この理由は後ほど実際の使用感と合わせて紹介します。
Cレートとは?
LiPoを調べると、
30C
50C
70C
などの数字も出てきます。
これはバッテリーがどれだけの電流を放電できるかを示す指標のひとつです。
例えば容量5000mAh=5Ahで連続放電50Cなら、
5A × 50 = 250A
という計算になります。
ただし、ここで注意したいのが、
「Cレートが高ければ高いほどRCカーが必ず速くなる」
わけではないことです。
実際に流れる電流はモーター、ESC、負荷などの条件でも変わります。
初心者のうちはCレートの数字だけで商品を選ぶより、
・ESCに対応している
・必要な電圧である
・車体に載る
・コネクターが合う
ことを優先した方が失敗しにくいと思います。
LiPoを購入する前に確認したい7項目
私なら、LiPoを購入する前に最低でも次を確認します。
| 確認するもの | 理由 |
|---|---|
| セル数 | ESCなどが対応しているか |
| 電圧 | 車体側メカとの組み合わせ |
| 容量 | 走行時間・重量に影響 |
| サイズ | バッテリースペースに収まるか |
| 重量 | 車体重量やバランスに影響 |
| メインコネクター | ESCと接続できるか |
| バランス端子 | 充電器との接続に必要 |
特に初心者のころの私がハマったのが「コネクター」です。
コネクターが合わない!私が実際に失敗したポイント
私はSUNPADOW S-ERCシリーズ6100mAh 7.4V 2S 70Cを購入しました。
ところが、バッテリーを買っただけではそのまま使えませんでした。
私が使っている構成では、
「OPTION No.1 リポバッテリーコネクター2P」
さらに、
「Tプラグ-タミヤタイプの変換ケーブル」
を用意しています。

「OPTION No.1 リポバッテリーコネクター2P (JST-XHバランス端子付)」、「Tプラグオス-タミヤメスケーブル」

「OPTION No.1 リポバッテリーコネクター2P (JST-XHバランス端子付)」、
「バランス端子延長ケーブル」を取り付けた状態。
バッテリーを買えばすぐ走れると思っていた私は、コネクターが合わないことに気付いて絶望しました(笑)。
しかし、ここは変換コネクターを使えば対応できます。
初心者の方には、バッテリーを注文する前に、
「ESC側のコネクターと直接つながるか」
を確認してほしいです。
これだけで「届いたのに走れない」という失敗をひとつ防げます。
コネクターは「走行用」と「充電用」の両方を確認する
初心者のころの私が実際に悩んだのが、バッテリーのコネクターです。
バッテリーを購入するときは、RCカーのESCと接続できるかだけを見ればいいわけではありません。
少なくとも、
・バッテリー本体の端子
・ESC側のコネクター
・充電器側の出力端子
・バランスコネクター
まで確認する必要があります。
私のSUNPADOWは4mm端子のハードケースタイプ
私が使っているSUNPADOW S-ERC 6100mAhは、ハードケースに端子が設けられたタイプです。
そこで私は、
「OPTION No.1 リポバッテリーコネクター2P(JST-XHバランス端子付)」
を使用しています。

このケーブルを接続すると、
・走行・充電用のTプラグ
・2S用JST-XHバランスコネクター
を取り出せます。
走行時はTプラグからタミヤタイプへ変換
私のCC-02側ではタミヤタイプのコネクターを使用しているため、そのままでは接続できません。
そこで、
「Tプラグ → タミヤタイプ」
の変換ケーブルを使用しています。
SUNPADOW
↓
OPTION No.1 NO-CN23
↓
Tプラグ
↓
Tプラグ-タミヤタイプ変換
↓
ESC
という接続です。


私がRCカーを始めたころは、この「コネクターの規格が違う」ということを理解していませんでした。
バッテリーを買えばそのままRCカーへ接続できると思っていたので、追加の変換ケーブルが必要だと分かったときは絶望しました(笑)。
これから購入する方は、バッテリーを注文する前にESC側のコネクターまで確認することをおすすめします。
充電時はGMA465のXT60へ接続する
充電するときは、さらに接続が変わります。
私が使用している充電器はG-FORCE GMA465。
GMA465本体のメイン充電出力はXT60です。
つまり充電するときは、
SUNPADOW
↓
充電ケーブル
↓
GMA465のXT60出力
という接続が必要です。

ここでも、「バッテリー側の端子と充電器側の端子が何なのか」を両方確認する必要があります。
LiPoはバランスコネクターも接続する
さらにLiPoでは、メイン端子だけ接続して終わりではありません。
GMA465でリチウム系バッテリーをバランス充電するときは、バランスコネクターも接続します。
GMA465のバランスコネクターソケットはJST-XHタイプです。
私が使っている2S LiPoの場合は、
① メイン充電端子をXT60側へ接続
② JST-XHバランスコネクターをバランスポートへ接続
という2系統を接続します。

この写真は、初めてLiPoを使う方にはかなり分かりやすいと思います。
今から揃えるなら直接接続できる充電ケーブルもある
ここまで読むと、
「変換ケーブルだらけじゃない?」
と思うかもしれません。
実際、私が知識0から始めたときは、必要になったものを後から買い足していったため、変換コネクターを使う構成になりました。
しかし現在は、G-FORCEからXT60とハードケースLiPoを直接つなぐ2S充電ケーブルも販売されています。

例えば「XT60/4-5mmバナナ 2S充電ケーブル G0377」は、
・充電器側:XT60
・バッテリー側:4mm/5mmバナナ
・バランス端子:JST-XH
という構成です。

4mm/5mm端子に対応するハードケースLiPoであれば、変換コネクターを何本もつなぐよりシンプルにできます。
ただし、購入前に使用するバッテリーの端子径や極性、バランス端子の規格が適合することを必ず確認してください。
バランス端子の延長ケーブルは必須ではないが便利
私はJST-XHのバランス端子に延長ケーブルも使っています。

これは充電に必須というわけではありません。
ただ、バッテリーの搭載位置や充電器の置き場所によっては、バランス端子が短くて取り回しにくいことがあります。
私は延長することで接続しやすくしています。
ただし、配線やコネクターを増やせば接続箇所も増えます。
必要がなければ無理に追加する必要はありません。
初めてLiPoを買うなら「バッテリーだけ」を注文しない
私自身の失敗を踏まえて、初心者の方に一番伝えたいのはここです。
LiPoを購入するときは、商品ページの容量やCレートを見るだけでなく、
- バッテリー端子
- ESC側コネクター
- 充電器側コネクター
- バランスコネクター
- 必要な充電ケーブル
まで確認します。
特にハードケースLiPoの場合、
「バッテリー本体を買ったけど、ケーブルがない」
ということがあります。
私のSUNPADOWも、バッテリー本体だけ買えばすべて揃うわけではありませんでした。
バッテリーと必要なケーブルをセットで確認しておけば、届いたその日に「つながらない!」となる失敗を防げます。
LiPoは充電・保管方法までセットで考える
LiPoを使うなら、バッテリー本体だけ買って終わりではありません。
対応する充電器が必要です。
充電電流やセル数、バランス充電などを正しく設定し、使用するバッテリーと充電器それぞれの説明書に従います。
また私は、充電・保管時の対策としてLiPo用セーフティバッグも使用します。
LiPoバッグは火災を完全に防ぐ製品ではありませんが、万が一の際の被害軽減を目的とした製品があります。
例えばHiTECのLi-Po Safety Bagは、内側に耐火ガラス繊維布を使用し、充電・保管時の使用を想定した製品です。

バッテリーを安く買うこと以上に、安全に使える環境を用意することを優先したい部分です。
LiFeという選択肢もある
LiPo以外のリチウム系ではLiFeもあります。
例えばタミヤのLF2200-6.6Vレーシングパックは、公称6.6V・2200mAh。
タミヤ公式では自己放電が少なく、メモリー効果がなく、約1000回の充放電が可能と案内されています。
ただし、専用の対応充電器が必要です。
また、現在のLF2200はDEANSコネクター仕様で、以前付属していた変換コネクターは2024年以降の仕様変更で別売になっています。
購入時は、ESC側コネクターとの接続も確認してください。
なお、レースへ参加する場合は使用できるバッテリーがレギュレーションで指定されることがあります。
「タミヤのレースならLiFeだけ」と一括りにはせず、参加する大会・クラスの最新レギュレーションを確認してください。
初心者は結局どれを買えばいい?
ここまで読んで、
「結局どれを買えばいいの?」
と思った方へ。
私はこう考えます。
とにかく簡単に始めたい
バッテリーと充電器の組み合わせで迷いたくないなら、メーカーがセットで販売している商品が分かりやすいです。
LiPoを初めて試したい
車体側のコネクターと仕様が合うなら、ストレートパック型でタミヤタイプコネクターを採用した商品は分かりやすい選択肢です。
長時間走らせたい
私の実体験から紹介できるのはSUNPADOW S-ERC 6100mAhです。
私はCC-02で実際に使用し、気に入ったため3本購入しました。

ただし、同じ商品でも車体へ搭載できる寸法なのか、ESCが対応しているのか、コネクターが合うのかを購入前に必ず確認してください。

荷台には コカコーラゼロ(700CCの容器に水を満タン) を載せてトラクションを高めている。
SUNPADOW S-ERCシリーズ6100mAh 7.4V 2S 70Cであれば、この重量級のボディで坂道を登らせても1時間以上遊べた。
バッテリーを決めたら次は充電器
バッテリーを選んだら、次に必要なのが充電器です。
特にLiPoやLiFeでは、対応していない充電器を使うことはできません。
私が実際に使用している充電器や、充電器選びで確認したポイントは「知識0からRC #4」で詳しく紹介しています。

ここまでをセットで考えてから購入すれば、
「バッテリーは届いたけど充電できない」
という失敗も防げます。
まとめ|バッテリーはスペックより「組み合わせ」を確認する
RCカー用バッテリーには、ニッカド、ニッケル水素、LiPo、LiFeなど複数の選択肢があります。
初心者のころは、容量やCレートなど数字の大きさに目が行きがちです。
しかし私が実際に購入・使用して感じたのは、それ以前に確認すべきことがあるということです。
・ESCが対応しているか
・車体に搭載できるか
・コネクターが合うか
・対応充電器を持っているか
・安全に充電・保管できるか
まずはこの5点を確認します。
そのうえで、容量、重量、Cレート、価格を比較すればかなり選びやすくなります。
私は容量と価格を重視してSUNPADOW S-ERC 6100mAhを選び、実際に気に入ったため3本購入しました。
一方、すべての初心者に同じLiPoが正解だとは思っていません。
簡単さを優先するなら充電器とのセット商品。
LiPoを試したいなら、対応状況が分かりやすい商品。
長時間走らせたいなら大容量。
自分の遊び方から逆算して選ぶことが、無駄な買い直しを減らす一番の近道だと思います。