ラジコン好きな皆さんこんにちは。つりふぁすです。
ラジコンの塗装って、やってみると意外と奥が深いんですよね。
最初は楽しそうに見えるこの作業も、少しのミスで台無しになってしまうことがあるんです。
私も沢山の失敗を経験し、そこから学んだことがたくさんあります。
これからラジコンのボディを塗装しようと思っている方に向けて、やっちゃダメなことを厳選して紹介します。
「スプレー缶を冷たくしたまま噴霧して失敗した」「近づけすぎて仕上がりが均一にならなかった」といった具体的な事例を挙げながら、塗装が失敗する要因を一つひとつ掘り下げていきます。
また、裏打ちの際の注意点もお見逃しなく。特に、時期や厚さを間違えると結果が大きく違ってきますよ。
この記事を読むことで、ラジコンの塗装において注意すべきポイントをしっかり理解し、成功へとつながる知識を深めることができるでしょう。
失敗を避けて、より良い仕上がりを目指しましょう!それでは、早速見ていきましょう。
(私の失敗事例を参考に、貴方が成功するよう祈っております🙇♂️)
やっちゃいけないこと(塗装が失敗する要因)
①スプレー缶を冷たいまま噴霧する
缶の内圧が低いため塗料が霧状にならず、米粒くらいの大きさで飛んでしまうことがよくあります。(反省)
スプレー缶は、温度が低い状態だと圧力が下がり、スムーズに塗料が噴出しません。
これが原因でムラができたり、塗料の飛び散りが発生することがあります。
特に外で作業しようとすると、夏でも意外とスプレー缶が冷えていることがあります。
そこで、塗装する前には、スプレー缶を少し温めてあげましょう。
手の熱で温めるだけでも、発揮されるパフォーマンスが格段にアップします。
温かい缶でスプレーすれば、しっかりとした塗装が可能になり、仕上がりがきれいに繋がること間違いなしです!
②スプレー缶を近づけすぎる
塗料が霧状になる前にボディに付着するため、大量の塗料によって垂れてしまいます。
スプレー缶を近づけすぎると、塗料が一か所に集中して厚く塗られてしまい、滴る原因になります。
また、乾燥が不十分になることも。理想的な距離としては、約30cm程度をおすすめします。
ちょっとした距離感で仕上がりのクオリティが大きく変わります。
スプレーしている時は、意識して距離を保つように心掛けましょう。
遠目からの軽い吹き付けで、均一な仕上がりを目指すのがポイントです!

③スプレー缶を動かさないで噴霧する
スプレーを同じ位置で固定したまま噴霧するのは禁物です。
これでは塗料が一か所に集中してしまい、仕上がりがブツブツ、タラタラになります。
スプレーを噴霧する際は、必ず左右に動かすことが基本。
特に、ラジコンカーなどのボディのような大きな面を塗る場合は、スプレーボタンを押した瞬間から、しっかりと動かし続けることを意識しましょう。
動きが一定であれば、塗装が美しく仕上がるのも容易です。
失敗を避けるためには、おおらかな心で動き回るのがカギです!
④一度に厚塗りしようとする
厚塗りは、一見チャレンジングに感じるかもしれませんが、これは実際には失敗のもとです。
特にポリカーボネート素材のカーキットなどでは、塗料が乾かないうちに重ね塗りをすると、走らせた際、ちょっとしたクラッシュで塗膜が剥がれるリスクだって大いにあり得ます。
重ね塗りは、薄く何層にも塗るのが成功の秘訣。
塗装後は乾燥をしっかり待ってから、また薄く塗るというサイクルを意識しましょう。
結局、丁寧に積み重ねていくことで、キレイな仕上がりを手に入れることができるのです。
以下は「裏打ち」で‘特に’やっちゃダメ!なこと
ここからは、裏打ちでの塗装において特に注意が必要となるポイントを見ていきましょう。
裏打ちによる塗料のノリ具合や仕上がりに大きな影響を及ぼす要因が存在します。
これらをしっかりと把握して、失敗を未然に防ぎましょう。
⑥(裏打ちを吹く)タイミングが早い
失敗すると裏打ちスプレーの溶剤により最初に噴霧した塗料が溶け出し、(裏打ち塗料が)混ざって変色、もしくは表に出てしまいます。
そのため、裏打ちの場合、特にタイミングは重要です。
スプレーを吹くタイミングが早すぎると、せっかく塗装した部分がまだ乾いていない状態で触れてしまい、塗膜の剥がれや引っかき傷のリスクが高まります。
最低でも、表面が触っても大丈夫と思えるタイミングまで待ちましょう。
そのためには、手触りを確認してから、再度吹き付けるのがベストです。
また、急いで進めようとすると、結局時間が無駄になってしまうこともあるので、冷静に行動する心がけが大切です。
⑦(裏打ちを)一度に厚塗りしようとする
最初に噴霧(表になる塗料)した塗料が裏打ちスプレーの溶剤により溶け出してしまいます。
その結果、最初の塗料が溶けてしまい、裏打ちした塗料に含まれるガスの気泡が表まで出てしまうことも。
なので裏打ちも、厚塗りは禁忌です。
特に裾など引っかかりやすい部分は、一度に厚塗りしてしまうと、塗りムラや剥がれやすくなります。
十分に薄い層を重ねていくことを意識しましょう。
薄く施すことこそが、良質な仕上がりにつながるのです。
そして、薄い層を何度も重ねることで、耐久性も増し、最後の仕上がりが自信に満ちたものになります。
時間をかけて丁寧な作業を行うことが、裏打ち塗装成功の秘訣です!


表に塗ったレッドの層は5〜6回に分け薄く塗っていたのだが、裏打ちの塗料(PS-5ブラック)によって一気に溶け出してしまった。
表塗りをよく乾かして(乾いたと思ってからさらに乾かすくらい念入りに)、
極薄の塗装を数回に分けて塗ろう!!
まとめ
「垂れ」「気泡」「融解」が失敗の直接的な原因。
これはこのような状態が要因です。
そのため、以下を実践すると成功しやすいです。
ラジコンのポリカボディの塗装で失敗する要因はいくつかあります。
本記事で紹介したやっちゃいけないことをしっかり頭にインプットしながら、塗装作業を進めることが重要です。
特にスプレー缶の取り扱いや吹き方は、必ず守るべきポイントです。
失敗することで貴重な経験を得つつ、少しずつ腕を磨いていくことが、最終的には美しい仕上がりに繋がります。
あなたもぜひ、楽しみながら塗装を行ってくださいね!

そもそもの(大まかな)塗装工程の流れ
1.ボディの下準備
ボディの表面をよく洗浄し、中性洗剤や「IPA」(リンク先:Amazon商品ページ)などのアルコール、
シリコンオフなどを使って油や汚れを取り除きます。
水で洗った後もメガネ拭きのような繊維の出ないもので拭き取り、十分に乾かします。

脱脂できるケミカルがあると非常に便利。

アルコールを含んでおり十分脱脂できるうえ乾燥も早く、おまけに繊維のケバケバが出ないので大変優秀。
2.マスキング
塗りたい箇所だけが露出するよう、マスキングテープを使用してボディの一部を覆います。
マスキングテープの太さは可能なら0.5mm〜30mm〜50mmなど、細いものから太いものまで複数あると、思い通りの仕上がりや時短になります。

3.塗装
ボディから距離を取り、スプレー缶を同じ位置に留めないように注意しながら塗料を吹きかけます。
ムラができても大丈夫。ムラは何回も吹くことで徐々に修正していきます。
太陽光で透かせて薄いところを見つけましょう。ただし一度にムラを取ろうとしないこと。
4.乾燥
塗料が完全に乾燥するまで待ちます。私はドライヤーを使って熱くならないように気をつけながら強制乾燥させています。
乾燥は判断が難しですが、十分な時間をおくのがポイントです。気長に待つか、何か違う作業をしておきましょう。
とにかく、「乾いてないうちに触らない」「乾いてないうちに重ね塗りしない」ように気をつけましょう。
5.デカール(シール)の貼り付け
塗料が乾燥したら、デカールを貼り付けます。
実写の画像をよく見て忠実に再現するのもよし、オリジナルに仕上げるのもよしです。
私の場合、実写の画像はカーセンサーやGooなどの中古車販売サイトをみて参考にしています。

6.必要に応じて保護テープも
手間暇かけて仕上げたボディはできれば傷ついてほしくないもの。
私もそんなことを考える一人のため、コーナー部分などに「保護テープ」を貼っています。

タミヤの保護テープは幅50mm、長さ50cmで500円以上する高級テープですが、厚みがあり、保護機はバッチリです。
おまけに透明度が高く屈折率の影響でステッカーの上から貼ると、貼った部分の文字など立体的に見えるという副次的な効果もあります。

タミヤの保護テープは値段が高いですが、より安価なのはニトムズ製の「クリストロン」。
幅30mm長さ2mで240円ほど。
タミヤのものより薄い(厚さ0.18mm)ためか伸びがあります。


場所を選んで貼るべきですが、とは言ってもいろんな場所になりたくなるため、値段が安いクリストロンはオススメできます。
以上が基本の手順です。
気軽に始められるので、ぜひ楽しんでラジコンのボディを塗装してみてください。
備考:ボディ補強もやってみた
せっかく作ったボディなので補強しました。
私の場合、ガラス繊維入りアルミテープやプラスチック製丸棒などを利用しています。
実車のようにCAEやテスト計測などはできないので、どこに貼るか?はボディをこねくり回していろりろ試しました。
闇雲に貼るのは重量が増える一方のため、ねじり剛性を上げたいとか、曲げ剛性を上げたいなどの目的を持つと良いでしょう。



ガラス繊維は強靭なため、安全な作業台でカッターを使っての切断を推奨する。

最後に
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
CC-02の走りは私のYouTubeチャンネルにもアップしております。
ラジコンの窓越しの動画メインですが、興味があればぜひ見てやってください。
あなたの人生が青天井に楽しくなりますように。
これからも本ブログ「青天井LIFE」をよろしくお願い致します。
ではまたー!